銀行カードローンと消費者金融にはどういった違いがあるのでしょうか?
銀行カードローンも消費者金融どちらでも審査が通ればある一定の金利条件で融資をするという点では変わりません。
ただ、細かく見ていくと、いろいろな違いが出てきます。
その違いや特徴を徹底解説していきますので、この内容を判断材料にして、是非、あなたにピッタリあったカードローンを見つけて下さい。
銀行カードローンと消費者金融の違いを比較表でチェック
まずは、銀行カードローンと消費者金融の違いが一目で分かるよう、一覧にしてまとめてみました。
店舗・自動契約機・ATM情報は随時変更されるため、最新情報はプロミス公式サイトをご確認頂けます様お願い致します。
項目 | 銀行カードローン | 消費者金融(ノンバンク) |
---|---|---|
金利 | 低め(最大で14%前後のところが多い) | 高め(最大で18%のところが多い) |
審査基準 | 厳しめ | 普通 |
保証人 | 不要(保証会社を利用) | 不要 |
在籍確認 | 必須 | 必須(※電話確認なしで出来る場合もあり) |
即日融資 | 条件付きで可能な業者が多い | 可能な業者が多い |
総量規制 | 対象外 | 対象(年収の3分の1まで) |
収入証明 | 不要となる希望限度額が高い | 必須または不要となる希望限度額が低い |
※表の内容はあくまでも一般的な傾向であり、例外になるケースもありますのでご了承下さい。
銀行カードローンと消費者金融の金利の違い
金利に関しては、銀行カードローンの方が消費者金融より低い傾向にあるので、借りる金額が大きくなればはるほど、金利面でのメリットをより大きく受けられるようになります。
ただし、借入期間が短い場合は、消費者金融の方が銀行カードローンより金利的に有利になるケースもあります。
それは、特定の消費者金融で行っている無利息サービスを利用する場合です。
代表的なものは以下の2つです。
プロミス:(初回利用後)30日間無利息サービス※
アコム:(契約日の翌日から)30日間金利0円サービス
※30日間無利息サービスはメールアドレス登録とWeb明細利用の登録が必要です。詳しくはプロミス公式サイトでご確認ください。
特に、借りる期間が短い場合は、こちらのサービスを利用することによって、消費者金融でも金利面でメリットが大きくなってきます。
銀行カードローンと消費者金融の審査の基準は?
金利面から見れば、銀行カードローンの方が有利ですが、その反面、銀行カードローンは消費者金融より審査が厳しいというデメリットがあります。
実際、どれくらい厳しいのか数値にして説明をしてみましょう。
消費者金融では、新規貸付率を一般公開しているケースが多いのですが、それによると、代表的な3社の新規貸付率は以下のようになっています。
アコムの新規貸付率:約48%
プロミスの新規貸付率:約40%
アイフルの新規貸付率:約45%
その一方で、銀行カードローンの新規貸付率は公開されていないのですが、20~30%程度という話もあるなどやはり厳しくなっています。
銀行カードローンと保証会社の関係は?
消費者金融の場合は、業者そのものが審査を行ないます。
一方、銀行カードローンの場合は、銀行が保証会社と保証委託契約を結び、保証料を支払って、申込者の審査を依頼するという流れになっています。
ちなみに、保証会社に関しては、消費者金融が行なっているケースも多く見受けられます。
主要な銀行カードローンと保証会社
店舗・自動契約機・ATM情報は随時変更されるため、最新情報はプロミス公式サイトをご確認頂けます様お願い致します。
銀行カードローン | 保証会社 |
---|---|
三井住友銀行カードローン | SMBCコンシューマーファイナンス株式会社(プロミス) |
じぶん銀行カードローン | アコム株式会社 |
みずほ銀行カードローン | 株式会社オリエントコーポレーション |
ソニー銀行 | 新生フィナンシャル株式会社 |
オリックス銀行 | オリックス・クレジット株式会社、または新生フィナンシャル株式会社 |
銀行が保証会社を使う理由は?
銀行が保証会社を利用している理由は2つです。
銀行は、担保のある法人向けの融資を得意としているけれども、個人向けの無担保融資のノウハウがないから
保証会社は、利用者が返済不能に陥った場合、代位返済を行なってくれてリスクを下げることが出来るから(その後、保証会社は利用者に対して請求を行います)
サイトによっては、消費者金融が保証会社になっているので、審査基準は変わらないと言っているところあります。
しかし実際は、必ずしも同じような審査基準にはならないので消費者金融より銀行カードローンの方が審査は厳しくなります。
在籍確認について
審査を受ける上で、もう一つ大切になってくるのが、在籍確認です。
在籍確認は審査を行なう会社が申込者の勤務先に電話連絡をして在籍確認をするのが基本の流れとなっています。
ただ、消費者金融では電話連絡なしで在籍確認の手続きを済ませられるところもあります。
その一方で、銀行カードローンは消費者金融と違って、そのような融通を利かせてくれる場合がほとんどありません。
これも、銀行カードローンでは、自社では直接審査を行なわず、保証会社を利用して行なっている影響なのかもしれません。
即日融資は可能?
銀行カードローンで、審査基準の他にもう一つネックとなってくるのが、審査スピードです。
確かに、銀行カードローンでも、”即日融資可能”と謳っているところは多いです。
しかしほとんどのケースで、”当社の銀行口座を持っている場合に限ります”という条件が付いています。
銀行口座を新規で開設する場合は、それだけで1~2週間掛かってしまうこともあります。
また、銀行カードローンは、無人契約機を持っているところが少ないので、即日融資をする場合は、銀行の営業終了時間である午後3時よりも、さらに前倒しをして、早めに申込を完了しなければいけないところが多いです。
その一方で、消費者金融では、銀行口座がなくても無人契約機を通じて夕方以降もローンカードを発行して即日融資も可能となるところが多いというメリットがあります。
総量規制の適用は?
実は、銀行カードローンと消費者金融では、融資を行なう場合に守らなければならない法律が違います。
銀行カードローンは、銀行法に基づいて融資額を決定することが出来ますが、この場合は、比較的、融通が効きやすくなります。
その一方で、消費者金融は、貸金業法に基づいて、融資額を決定していくのですが、2010年6月18日改正貸金業法が完全施行されてから、ルールがグッと厳しくなりました。
借入額は年収の3分の1まで
消費者金融から借入を行なう場合は、貸金業法で定められた総量規制というルールが適用されるため、借入が出来る限度額は年収の3分の1までと決められています。
複数の消費者金融から借入を行なう場合も、その借入金額の合計が年収の3分の1に収まるよう定められています。
その一方で、銀行カードローンは、総量規制の適用外となるため、年収の3分の1以上、借りることも可能となってきます。
もちろん、最初の申込段階から、年収の3分の1以上借りられるケースは少ないですが、長期に渡って、借入を行なっていきたい方にとっては、消費者金融より銀行カードローンの方がより大きな金額を借りられるようになるため、有利に働きます。
収入証明書が必要ない利用金額
消費者金融の場合、もう一つやっかいな問題があります。
それは、貸金業法では、以下の条件に当てはまる場合、必ず収入証明書を提出するよう義務付けられていることです。
1社の利用限度額が50万円を越える場合
複数の貸金業者からの借入額の合計が100万円を超える場合
詳しくは、こちらの資料をご覧ください。
銀行カードローンの場合は、こちらのルールも適用されないため、収入証明書が不要になる限度額が、100万円、200万円、場合によっては300万円となるケースもあります。
ですから希望限度額が大きくても必要書類を簡素化できるというメリットがあるのです。
まとめ(銀行カードローンと消費者金融どちらで借りるべきか?)
上記の内容を見比べてみると、銀行カードローンと消費者金融では、それぞれ一長一短のあることが分かります。
ですから、最後に、それぞれに向いているケースをまとめてみました。
銀行カードローンに向いている方
出来るだけ安い金利で借りたい方
将来的に大きな金額を長期間借りたい方
属性がしっかりしている方
銀行カードローンは消費者金融より、審査は多少厳しいですが、審査に通りさえすれば、低金利でお金を借りられ、将来的には大きな金額を借りることも可能となってきます。
ですから、勤務先、勤続年数、年収など、審査に通るために必要な属性に自信のある人は、まず、銀行カードローンに申込んでみることをオススメいたします。
消費者金融に向いている方
スピーディーに借りたい方
小口の金額が短期間必要な方
属性にちょっと自信のない方
消費者金融の魅力は、やはりそのスピードと柔軟性です。
金利は、消費者金融の方が銀行カードローンより一般的に高いですが、その代わり、審査スピードも早く、手軽に借りやすいというメリットがあります。
また、30日以内など短期間であれば、条件を満たすことによって、無利息で対応してくれるところもあります。
短い期間であれば、消費者金融でも銀行カードローンとの金利差の影響を小さく抑えることが出来ますので、ちょっとした急な出費で、借入をしたい方にはオススメです。
このように銀行カードローンと消費者金融のどちらが良いかは利用される方の事情によって違って来ますので、違いをしっかり把握した上で、上手に活用するようにして下さい。