SMBCコンシューマーファイナンスのプロミスは、SMBCグループなので、三井住友銀行カードローンと混同される方もいらっしゃいます。
しかし2つのカードローンは異なる部分も多いので、それぞれの特徴を比較して理解しながら、ご自身に合ったカードローンを見つけて下さい。
プロミスと三井住友銀行カードローンの関係
プロミスは、正式にはSMBCコンシューマーファイナンス株式会社のサービスブランドとなっています。
(SMBCは株式会社三井住友銀行の略称です)
一方、三井住友銀行カードローンは三井住友銀行が2005年4月に開始したカードローンであり、またこのカードローンでの保証会社はプロミスとなっており、審査などを担当しています。
保証会社が消費者金融だと審査基準は同じ?
三井住友銀行カードローンの保証会社はプロミスで、プロミスが三井住友銀行カードローンの審査業務を行っているという話を聞くと、「三井住友銀行カードローンとプロミスの審査の通りやすさは同じなのか?」と勘違いする方もいます。
しかし、審査基準は違うものだと考えて下さい。
確かに、銀行は元々、法人向けの融資を中心に行なって来たため、個人向け融資に関しては、より豊富なノウハウを持っている消費者金融を保証会社として、審査を行ってもらっているという事実はあります。
しかし、保証会社の出した審査の評価に対して、最終的に審査通過とするか判断するのは、あくまでも銀行側です。
例えば、保証会社が申込者に出した評価に対して、保証会社が自社で行っているカードローンでは審査に通る基準であっても、銀行カードローンで否決することは十分あり得る話なのです。
ですから、消費者金融が保証会社でも、銀行カードローンの方が消費者金融より審査が厳しいという関係性は基本的に変わりません。
三井住友銀行カードローンのメリット
三井住友銀行カードローンは、消費者金融と違って、貸金業法が適用されない(銀行法が適用されます)とこともあり、プロミスと比べて以下のようなメリットがあります。
低金利である
三井住友銀行カードローンは最大金利が14.5%とプロミスの最大金利に比べて、3.3%低くなっています。
プロミスの貸付利率:4.5%~17.8%(実質年率)
三井住友銀行カードローンの貸付利率:4.0%~14.5%
総量規制対象外
消費者金融では、総量規制により、年収の3分の1以上借りることが出来ません。
つまり、プロミスの融資額は最大500万円(三井住友銀行カードローンの極度限度額は800万円)となっていますが、この金額を借りるには最低でも1,500万円の年収が必要ということになってしまいます。
三井住友銀行カードローンは総量規制の対象外となっているため、年収の3分の1以上の融資を受けることも可能です。
300万円まで収入証明書類が不要
プロミスなどの消費者金融では、貸金業法によって、借入金額が50万円を超えるか、借入金額と他社での利用残高との合計が100万円を超える場合は、収入証明書類の提出が義務付けられています。
三井住友銀行カードローンでは、そのルールも適用されないため、申込金額が300万円を超えなければ収入証明書類が不要となっています。
手数料なしで払えるATMが多い
ATMを通じて、借入や返済を行なう際、プロミスでは自社ATM以外だと手数料(1万円以下の取引で108円、1万円超の取引で216円)が掛かってしまいます。
三井住友銀行カードローンでは、三井住友銀行ATMだけでなく、イーネットATM、ローソンATM、セブン銀行など主要なコンビニに設置されているATM、およびゆうちょATMを通じて利用する場合も手数料が無料というメリットがあります。
他の銀行カードローンと比べたメリット
銀行カードローンのデメリットとして、審査スピードが遅く、自動契約機がないところが多いという点が挙げられますが、三井住友銀行カードローンは、それらのデメリットがかなり解消されています。
まず、審査時間はプロミスと同じく、最短30分となっており、銀行カードローンの中では最速の部類に入ります。
また、銀行カードローンでは珍しく、自動契約機も持っているので、銀行口座がなくても、ローンカードを発行して即日融資を受けることも可能となっています。
ちなみにプロミスでは、プロミスの自動契約機と三井住友銀行のローン契約機両方を利用出来るようになっています。
店舗・自動契約機・ATM情報は随時変更されるため、最新情報はプロミス公式サイトをご確認頂けます様お願い致します。
自動契約機 | 受付時間 | プロミス | 三井住友銀行カードローン |
---|---|---|---|
プロミス自動契約機 | 9:00~21:00※契約機により営業時間が異なります。 | ○ | × |
三井住友銀行ローン契約機 | 9:00~21:00 | ○ | ○ |
プロミスのメリット
一方のプロミスは、カードローンやキャッシングの総合的なサービスで様々なメリットを持っています。
無利息サービスがある
初回利用日の翌日から30日間、利息ゼロとなるため、借入が短期になる場合は、三井住友銀行カードローンより利息が安くなります。
例えば、10万円を借りた場合、返済期間ごとの利息を比較してみると以下のようになりますが、返済期間が5ヶ月を越えなければプロミスの方が、払う利息が少なくなりオトクとなります。
店舗・自動契約機・ATM情報は随時変更されるため、最新情報はプロミス公式サイトをご確認頂けます様お願い致します。
返済期間 | プロミスでの利息 | 三井住友銀行カードローンでの利息 |
---|---|---|
1ヶ月 | 0円 | 1,191円 |
2ヶ月 | 1,463円 | 1,815円 |
3ヶ月 | 2,230円 | 2,425円 |
4ヵ月 | 2,980円 | 3,037円 |
5ヵ月 | 3,734円 | 3,652円 |
※プロミスでの利息は、無利息期間が終わってから、返済を開始した場合での計算をしていますが、無利息期間中から返済を開始すれば、利息はもっと減らすことが可能です。
いつでも24時間、振込キャッシングが可能
プロミスでは、三井住友銀行やジャパンネット銀行などの全国約200の金融機関の口座を持っている場合は、24時間、土日祝日関係なく、振込手数料0円で、振込キャッシングを利用することが出来ます。
また対象となる口座を持っていなくても、平日の14:50までに振込キャッシングの手続きを行なえば、当日振込が可能です。
一方の三井住友銀行カードローンには、振込キャッシングがありません。
もちろん、三井住友銀行の口座があり、かつインターネットバンキングを持っていれば、振替による借入が可能ですが、ネットを通じた振込キャッシング(他の金融機関への振込)は出来ません。
三井住友銀行口座がない場合のデメリット
三井住友銀行カードローンを利用する場合、三井住友銀行口座を持っているかどうかで使い勝手はかなり違ってきます。
借入と返済の方法に関して、プロミスも含めて比較すると以下のようになってきます。
店舗・自動契約機・ATM情報は随時変更されるため、最新情報はプロミス公式サイトをご確認頂けます様お願い致します。
項目 | プロミス |
三井住友銀行カードローン ※三井住友銀行口座&インターネットバンキングあり |
三井住友銀行カードローン ※三井住友銀行口座なし |
---|---|---|---|
借入方法 |
振込融資(無料) 店頭窓口(無料) プロミスATM(無料) 三井住友銀行ATM(無料) 提携ATM(有料) |
ATM※(無料) 提携ATM(有料) インターネットバンキングでの振替 自動融資 |
ATM※(無料) 提携ATM(有料) |
返済方法 |
インターネットから返済(無料) 店頭窓口(無料) プロミスATM(無料) 三井住友銀行ATM(無料) 提携ATM(無料) コンビニのメディア端末(無料) 銀行振込(振込手数料はお客様負担) 口座振替 |
ATM※(無料) 銀行振込(振込手数料はお客様負担) 口座振替 |
ATM※(無料) 銀行振込(振込手数料はお客様負担) |
※三井住友銀行カードローンで無料で使えるATMは、三井住友銀行ATM、イーネットATM、ローソンATM、セブン銀行ATM、ゆうちょATMとなります。
三井住友銀行は、無料で利用出来るATMの種類が多いというメリットがありますが、全体的な借入や返済の方法に関しては、プロミスの方が多種多様です。
さらに、三井住友銀行カードローンは、三井住友銀行口座がなければ、口座振替による返済やインターネットを通じた取引きが出来ないだけでなく、残高など利用状況の照会もネットで出来ないので、かなり不便になってしまいます。
まとめ
上記の内容をまとめるとプロミスと三井住友銀行カードローンは以下のように使い分けるのが良いでしょう。
プロミスを利用した方が良い場合
借入金額がそれほど大きくない
借入期間が4~5ヵ月以内
確実に借入を行ないたい
三井住友カードローンの方が良い場合
将来的に大きな金額を借りたい
長い期間借り続けたい
収入や雇用形態など属性に自信がある
三井住友銀行の口座を持っている
ATMを利用する機会が多い
金額は大きくなくても、とにかく急にお金が必要になった場合はプロミスを、まとまったお金を長期的に借りたい場合は三井住友銀行カードローンをというように、それぞれの目的に応じて、カードローンを使いこなすようにして下さい。